親戚のお見舞いと福岡熊本の歴史探訪

 

・平成281113() 晴れ

       十日市場駅―JR-京浜急行―羽田……福岡空港―赤坂・鴻臚館跡見学

―西鉄福岡―大宰府・九州歴史博物館見学(昼食)―西鉄大牟田―JR玉名・

(レンタカー)江田船山古墳見学→九州自動車道(玉名~熊本) 

熊本城見学―熊本(レンタカー返却)―夕食―ドミートインホテル「六花の湯」  

・平成281114日(月)雨

ホテル―堀川邸にて待ち合わせ―神水病院・お見舞い―井上家訪問(昼食)―西家墓参り(立田山墓地)宮野家墓参り(六角堂)―本妙寺見学―熊本空港……羽田―十日市場駅

 

11月13日(日)

415分暗がりの中冷気を感じながら家を出発。5時前のJRに乗る。人は未明から結構動いて

いるものだ。

 東神奈川乗り換え京急仲木戸経由で羽田到着。じゃらんで清算済みではあるが少し緊張、

 カウンターでチケットに代えることは初めてだった。

 福岡空港845着、地下鉄で赤坂駅下車。鴻臚館は外務省の迎賓館。鴻臚館跡は福岡城内に

 保存館がある。礎石、柱、屋根の一部が復元展示されている。飛鳥、奈良、平安時代の迎賓館は

 博多湾に突き出した丘陵上に築かれ、当時は北館・南館と堀を挟んで二棟建てられていた。中国

 陶磁器、古代瓦の発掘、ここで詠まれた万葉集等を手掛かりに発掘調査が行われ、平和台野球場

 跡で遺構が発見された。

 出土品は国際色豊か、中でも三彩の陶磁器の枕が美しい配色で印象的。大陸に渡る遣唐使、商人

 の活気ある交流が偲ばれる。西鉄福岡で弁当を買い大宰府へ。歴史博物館は駅から56分、

 天満宮に隣接する。庭園の階段を上がるにつれ堂々とした姿を現す。驚いたことに大勢の人々が

 特別展「鳥獣戯画」に長い行列を作っていた。常設展だけと言うとすぐ入館でき、しかも75才以上は

 無料であった。遣唐使や観世音寺に関する展示が少なく、また展示の脈絡も良く分からず期待して

 いただけに少なからずガッカリした。映像では那ノ津に停泊するオランダの交易船の賑わう様子と、

 もたらされた豪華な輸入品、散歩させているジャコウネコ、見逃しそうなポイントを教えてくれる。

 館を出て庭で昼食、歩く歩道で建物を抜けるとそこは天満宮の境内であった。

七五三でもありここも大変な賑わい。梅枝餅を頬張りながら参道を歩き大宰府駅へ。折よく大牟田

行に乗り玉名下車、レンタカーで江田船山古墳へ。大きな公園として整備されているが展示館には

係員が誰も居ず勝手に見学をする。お目当ての鉄剣(レプリカではあるが)は倭の五王の時代の

もので茶色の鉄の塊で字分からなかった。読み下し文では埼玉の稲荷山古墳の鉄剣と同じく

ワカタケルと書かれており、同時期の物が離れたところから出土していることは、雄略天皇は広い

地域に影響力があっのだ!と感慨深い。熊本市内に戻って来るとお城を見たくなった。崩落現場は

痛ましい。かなりの時間と資金がかかるであろう。立ち入り禁止区域が多く、損傷の激しい所は

見られない。熊本・大甲橋で車を返し、繁華街の下通り商店街を抜けてホテルへ。お勧めの店を

聞いて夕食は下通りの寿司屋へ。

 

鴻臚館 福岡平和台球場跡

 

大宰府 

 

江田船山古墳 熊本県玉名市

 

熊本城

 

11月14日(月)

親戚廻りの日、レンタカーでまずH氏邸に行き車を置き、Kさん・Wさんと4人でタクシーに乗り

E子さんのお見舞いに伺う。すっかり痩せて横たわっておられる姿が痛々しい。「Tです!」の声に

反応され「成長されたわねー」どの時代を思い出しておられたのか。ヨーグルトを食事介助で完食、

リンゴ・柿も美味しいと少し召し上がる。病院食は殆ど食べておられないようだ。写真を撮り辞する

こととなった時、Wさんに「もう帰るの?」と寂しい眼差しが忘れられない。江津湖の畔を走りH氏邸

へ戻り次の訪問I氏家に向かう。地震による道路の補修工事もまだ追いつかない状態。I氏邸

ははじめての訪問、仕出し弁当を振る舞って頂き話も弾み、真っ白な美猫・モモに会えたし、ご主人

も忙しい中駆け付けてもてなして下さった。庭には丁度程よい量の花が植えられ、センスの良い

素敵な庭だ。計画時いろいろ迷ったが、ご自宅訪問してより近しい気持ちになり良かった。お墓参り

に必要な花・線香を二か所分持たせて下さり大いに助かる。N家の竜田山墓地は記憶を頼りに

辿り着く。墓塔が倒れてしまっている。修復はこれから。六角堂の墓は直したのかしっかり立って

いた。墓参を済ませ加藤清正の菩提寺・本妙寺へ。展望台からは市街地が見渡せ正面に金峰山

が見える。右手の阿蘇山に雲海が架かる、飛行に影響なければ良いが。

阿蘇熊本空港で車を返し土産を買って帰路に着く。雨は降っていたが霧の心配は無用であった。

懸案のお見舞いが出来ホッとする。予定通り進んだ熊本の旅であった。