210326医療現場⑪「感染症とワクチン」最終回
ワクチンとは、予防接種のことである。予防は次の惨事に分けられる。
・一次 健康な人に発病を予防する
・二次 既に発病している人に、早期発見し治療する事
・三次 発病した人に重症化しないような治療 合併症、後遺症の予防
(予防ワクチンによる効果)
ジフテリア、インフルエンザB、おたふく・・などは100%近く減少した。
二千万人の命が救われた。医療等に係る3500億ドルが節約できた。
(ワクチンとは何か)
病原体そのものではなく、抗原を体に摂取することで、免疫がそれを認識し、抗原をやっつける為の抗体を作るようになる。病原体に感染せずに抗体をつくるのである。人間が持っている免疫システムを利用させるのがワクチンである。
(生ワクチンと不活性ワクチン)
生ワクチン 生きた細菌やウィルスをそのまま弱毒化させて、そのまま摂取するもの
効果が永続するが、副反応が出易い 免疫系が弱っている人、臓器移植、妊婦には
要注意
麻疹・風疹・おたふくかぜ・ポリオ・BCG・黄熱病
不活性ワクチン 抗原だけを取り出して毒性を不活性化したもの
効果が短い 副反応は少ない
ジフテリア・百日咳・破傷風・不活性化ポリオ→四種混合、日本脳炎・肺炎球菌・肝炎・
狂犬病 インフルエンザ
(定期摂取と任意接種)
定期接種 予防接種法という法律
麻疹・風疹・三種混合(破傷風・ジフテリア・百日咳)・ポリオ・日本脳炎
任意接種 個人の意思
肝炎・狂犬病・おたふく
(集団免疫)
免疫を持つ人が集団の中で増えることで、その集団の中で起きる流行を防ぐこと。例えば、麻疹(はしか)のワクチンを93%の人が打つと、その集団では流行しない。
(ワクチンの効果)
・天然痘の撲滅
・ポリオ 先進国では撲滅
(課題)
・麻疹・風疹・水疱瘡・おたふくかぜをワクチンで防止すること
・日本で風疹免疫のない中年男性の存在でフウシンガ時々ハッセイシテ問題となる
・かってはポリオの生ワクチン接種でポリオ発病したことがあった。現在でも1人/500万人の確率とも言われる。この為に現在では不活性ワクチンの注射となっている。
「コメント」
今大問題のコロナの問題点とその対策かと想ったら、感染症全般の教養講座。
講師は旧新宿戸山の国立病院の医師、TVにも登場して新型コロナのことを論じている人。
期待はずれだった。