2100205④「新型コロナウィルスその4 予防」
新型コロナウイルス感染症の最大の特徴は、インフルエンザなどと違って症状が出る前の「無症状」の期間にも人にうつしてしまうことです。そこで有効な予防策として生まれたのが「ユニバーサルマスク」という新しい概念です。今回は、新型コロナウイルス感染症の感染対策、予防について話します。
感染症予防の基本として感染症は病原体毎に感染経路が異なるので、それに合わせた対策が必要である。
病原体の種類
・ウィルス 新型コロナウィルス
・細菌 溶連菌、肺炎球菌、黄色ブドウ状菌
・カビ カンジダ
・寄生虫 マラリア、赤痢゜アメ-バ-、蟯虫
感染症は人だけでは起きない。人と病原体が出会うことで発症する。
出会い方には種類がある。
菌との接触
・接触感染 触れるだけでは感染しない→手洗いで防止
・目や鼻を触る 菌に接触した手で
・飛沫感染 くしゃみ・咳 →ソーシャルディスタンスで防ぐ
クラスタ-発生の事例 ライブハウス・合唱・カラオケ、高齢者施設
接触感染、飛沫感染の混合感染のリスクが高い
病状の特徴
・症状が出る前でも、人に感染を起こすことがある。→最大の特徴
・発症後五日位が感染させるリスクが高い
・感染して2週間の症状がひどくない時期に感染性が強い インフルエンザと違う
インフルエンザは、発症して症状が出てから、感染する。→症状がある人に対策すればいい。
・だれが感染しているか解らないのが、最大の問題。
これから構成員全部がマスクをつける「ユニバ-サルマスク」が必要になる。
現在感染が多く起こっているケース
会食、家庭内
感染者の退院基準
・発症から10日経過
・病状の安定から72時間経過
・重症者は別
・退院したら、感染性はない。→改めてPCR検査は不要 しかし職場等では求められる
感染リスクが高まる場面
・飲酒を伴う会食
・大人数、長時間の会合
・マスクなしでの会話
・狭い空間での生活
人数の多い介護施設、
・
人が群れる場所
トイレ、更衣室、喫煙所、混雑した交通機関・・・
「コメント」
これらは言い尽くされたことではある。マスクの効用は当初、否定されていたと記憶するが、現在は必須となった。
コロナの病状の深刻さと後遺症の事を専門家は、もっと声高に言うべき。無知な大衆の、無謀な行動、無能な政治家たちへの警鐘として。治療だけが医者の役目ではない、予防が責務。