200124③「地下深くすむ虫」
地下に生息する生物がいるが、その地域にしか生息できないものが多い。
環境としては次の事となる。
・光が無い
視覚が退化している。
・湿度が高い
乾燥に弱い
・温度が一定
・生物に有害な紫外線が無い。
紫外線除けの色素が無い。
「メクラチビゴミムシ」
ゴミムシとは、コウチュウ目オサムシ科 狭義にはオオムシ科ゴモクムシ亜科
チビゴミムシは、洞窟や地中に生息する。400種、体長数mm。特に暗黒世界に適応して複眼が退化したものをメクラチビゴミムシという。
・移動能力に乏しくので、生息する土地の移動を表している指標とされる。同種が異なる地域で発見されると、昔は同一地域であったと推測される。生きた地殻の歴史書。
長江-対馬-鳥取 長江の大洪水で土壌の移動
「コマカドチビゴミムシ」 駒門風穴
関東固有のチビゴミムシ
「ゴミムシ探し」
ゴミムシは虫マニアに人気が高い。
・山間部の沢の源流近くを深さ1m、巾1m掘る。小石を持ち上げながら探し、運よくば、一匹くらいは
いるかも。
「ラカンツヤムネハネカクシ」 愛媛県 羅漢穴 ハネカクシ コウチュウ目ハネカクシ科
この鍾乳洞の固有種
地下生物は環境変化に極めて弱い。トンネル工事、石灰岩採掘、道路工事等の人間の自然破壊で絶滅が危惧される種が多い。
「ホンドワラジムシ」 絶滅危惧種 ワラジ目 ナガワラジムシ科
岩手県龍泉洞固有種。観光客対応工事のために絶滅。しかし近隣地区から再発見された。
講師も近くの沢で発見。
「コメント」
洞穴生物を見に、深い洞穴に危険を冒して入るマニアが沢山いるとか。話を聞くだけでいいと思う。