200117②「海に住む虫」
昆虫が進出できなかった唯一の場所が深海である。海岸や海面上には数々の昆虫が適応している。
しかし陸上では有り得ない過酷な環境を克服しなければならないが、天敵も少なく競争もないので、ある意味天国。
・潮の干満
・気温の大きな変化
・強烈な紫外線
・高濃度の塩分
(海岸の昆虫)
「キバナガミズギワゴミムシ(牙長水際芥虫)} コウチュウ目 オサムシ科
干潟に生息し、緑色の頭で黄色の翅。干潮期に活動し、満潮になるとカニの巣穴に潜り込む。
略称 キバキバ。
「イズササキリ」 バッタ目キリギリス科 汽水域に生息
ヨシの茎にすがって生きている。伊豆で発見されたのが由来。外敵が来ると、ヨシの陰に隠れるので発見されにくい。
「ハンミョウ」コウチュウ目ハンミョウ科
人が近づくと道路に沿って人の行く先に飛ぶ。道案内の様に見えるので、ミチオシエとも呼ばれる
干潟にいるもの。
・シロヘリハンミョウ
・カワラハンミョウ
「ハマベゾウムシ」コウチュウ目ゾウムシ科
海浜性の黄色の小型のゾウムシ。4mm。アマモを餌としている。アマモは海草ではなく、陸の植物。
アマモが無くなり絶滅が危惧されている。
以上は海辺の昆虫で、以下は海中の昆虫である。
(海中の昆虫)
「ウミユスリカ」ハエ目 ユスリカ科 幼虫が体をゆするように動かすことから来た。
蚊に似るが、より小さく、静止の時に前足を挙げる。吸血せず、夕刻群れを成して飛ぶ。幼虫は赤ムシと呼ばれ、釣り餌。
蚊やユスリカは繁殖の際、蚊柱を作って群れる。この種は空中に飛びあがらず、波打ち際を走り回って、相手を探す。
産卵は海草の上にする。干潮の時オスが先に羽化して、メスを探し交尾。産卵が終わると死滅。
「ウミアメンボ」 カメムシ目 アメンボ科 5mm程度。
沿岸部と外洋性とがある。外洋性は台風の後で、ハマに打ち上げられる程度で詳細不明。
素早く海面を移動し、落水した昆虫を捕らえる。
マニアは、台風が来ると海岸に出かける。
「コメント」
蚊柱はユスリカなのか。今度よく見てみよう。カブトムシとかキリギリス、カミキリムシなら判るが、講師の言う昆虫は普通余り気付かない虫たち。私が知らなすぎるのかも。ますます変わった人たちの集団だと再認識。孫に虫好きがいるが、こんなのにはなってほしくないな。少し奇人変人の集団。