191129⑨「火山噴火~サントリ-二島の噴火とクレタ島大津波」
「火山爆発指数」VEI
火山噴火の大きさは、爆発物の量から其の規模が測定されている。1~8。地震のマグニチュ-ドと同じ。一つ上がるごとに、その規模は10倍となる。
雲仙普賢岳(1991年) 2
御嶽山(2014年) 3
鬼界が島(BC) 7
宝永噴火(1701年) 5
ポンペイ(79年) 5
ピナツボ山(1991年) 6
トマ火山(数万年前) 8
「火山灰の影響」
地表0~12km 対流圏 12~50km成層圏
対流圏、成層圏の火山灰は太陽光を妨げ日食効果を起こし、寒冷化の原因となる。
対流圏の灰は水蒸気で地上に落ちるが、成層圏に上がると水滴がないので長く滞留する。
影響を二つの例で話す。
「エ-ゲ海 サントリ-二頭の噴火」
青銅器時代(紀元前1600年)、サントリ-二火山噴火。過去1万年で2番目の規模、ピナツボ山の
10倍)。大津波がクレタのミノア文明を全滅させた。島の中央部は陥没し、海水が流入した。
「富士山」
富士山三大噴火 延暦の噴火・貞観の噴火・宝永の噴火
宝永の噴火以降、富士山は噴火していない。
過去から大規模噴火をしてきたが、2200年前に現在の形に落ち着く。
(記録されている噴火)
・天応の噴火(781年)
・延暦大噴火(800年) VEI 3
・貞観大噴火(864年) 青木ヶ原樹海を形成 広大な湖を埋め、残ったのが精進湖、西湖。
その後も度々噴火しているが、大規模噴火は1707年の宝永噴火である。
・宝永噴火
周辺、江戸に被害を与えたが小規模。噴火の50日前に宝永の地震(マグニチュ-ド9クラス)発生。
火山灰は偏西風で、相模・江戸に大規模降灰。
「富士山噴火と地震」
貞観噴火の後に南海地震、宝永噴火の前に宝永地震が起きているが、まだその関係は不明。噴火と地震の相関関係は無いとされている。
「コメント」
ポンペイやクレタ島のように噴火で壊滅することもある。平安時代や江戸時代の噴火では、国の政策や財政に大きな影響を与えている。特に麓の地域には甚大な被害を与え、様々な歴史が残されている。果たして次の富士山噴火は?記録によると平安時代は頻繁に噴火している。
インタ-バルか?もうソロソロ?