191101⑤「エルニ-ニョ現象(1)~もう一つのエルニ-ニョ~」
南極より南米大陸西岸を北上する寒流(フンボルト海流・ベル-海流)の変化が、エルニ-ニョ現象を引き起こし、世界の気候に変化をもたらす。エルニ-ニョ現象が起きると、東太平洋の海水温は、
数度上昇する。
「フンボルト海流」別名 ベル-海流
南アメリカ西岸を北上する、南極からの海流。寒流で大気を冷却し、その為沿岸で水蒸気が発生せず、降雨が少なくなる。チリの南部でアタカマ砂漠を生じさせた。ガラパゴス諸島が、赤道直下であるにも関わらず、過ごしやすいのは、この海流に起因する。
「エルニ-ニョ現象」
赤道付近の東太平洋(ベル-、エクアドルの沖合)で、フンボルト海流が弱まることで、海面水温が上昇すること。これが起きると、世界各地で気温や降水量が変化し、日本では冷夏・暖冬・台風発生の減少などが起きる。
「人類の進化と気候変動」
人類の進化の重要な要因の一つが気候変動であることが判りつつある。
・南北アメリカの結合→太平洋の南北・東西の海水温の差が大きくなった。→エルニ-ニョの原因
これによって太平洋と大西洋が分断された。グリ-ンランドの雪の増加・偏西風が強まる。海水温
の寒冷化
・人類の歴史700万年には、四つの区切りがあり、結局気候変動に耐えたホモサピエンス(現生人類)
が残った。
「コメント」
気象学の専門用語の連発と、詳細な説明についていけない。分かったのはエルニ-ニョのメカニズムと、人類発展に気象が大きく関わったことという事。フンボルト海流のお陰で、チリワインが出来たのだ。