210223⑧「出遅れた北の国の産業革命の逆転劇 イギリスその1」
「産業革命の経緯」
ヨ-ロッパの中で北方に属しており、ヨーロッパ列強の中では小国であった。しかし産業革命によって一挙に強国に変貌する。その経緯を見てみよう。
・切っ掛け 木材不足→石炭の利用
当時の船舶材料、燃料であった木材が、乱伐採で枯渇した。北方なので再生産が困難であった。
この代替として利用されたのが石炭である。採炭での一番の困難は地下水の処理。人力・動物で対処していたが限界。
・蒸気機関の実用化 ワット
ポンプの動力として、蒸気機関が考案されて、炭鉱の排水に効果的であった。
・他の動力としての利用 織物工業
まず織物工業の動力として利用され、工場は24時間操業となり、生産力の大幅増加。→海外への輸出→帝国主義
・蒸気機関車の誕生
当時、馬であった動力を蒸気機関に置き換えて、速度・牽引力が大幅に向上した。
経済上のメリットもあったが、軍事上の利用が優先
「鉄道の利用」
軍事利用。兵力、物資の大量、迅速輸送。これがアメリカ開拓に力があった。アメリカ大陸横断鉄道。南北戦争。
そして、これにより人・物・金の移動が始まり、イギリスの世界中への鉄道株式会社設立ブームとなる。
これにより、株式会社管理の為の簿記会計システム、監査制度が発達する。
「コメント」
今回は産業革命前後の事情はよく説明されているが、本題の会計と経営については?