190803⑱「鴨長明の人物像を語る」下鴨神社宮司 新木和彦

今回は、講師の浅見教授と下鴨神社 新木宮司との対談形式。

下鴨神社 賀茂御祖(かもみおや)神社の通称。上賀茂神社にたいする言い方。

・祭神 賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)  神武東征の際、八咫烏に化して天皇を導い

     た。後賀茂川に移住。

     玉依姫 賀茂建角身命の娘、ウガヤフキアエズ尊の妃 神武天皇の母

  ・糺の森

   下鴨神社の境内に拡がる原生林。小川が4本あり、御手洗川・泉川・奈良の小川・瀬見の小川

・社家 神職の家筋

  明治以前は436軒あったが、東京遷都で移住し20軒となる。 

・禰宜・祝(はふり)

 神主の下、祝の上。祭祀に奉仕し、事務をつかさどった。

 ・河合神社

  下鴨神社の摂社。三大随筆の方丈記の作者鴨長明に関係が深く、父は禰宜。方丈の庵の再現が

  ある。

 ・出だし「ゆく川の~」は、瀬見の小川がモデルと思う。

 ・巨椋池

  「もし跡の白波~」 宮司が幼少のころには、巨椋池は遊水地として、記憶している。

 ・下鴨神社には、長明の筆跡と硯が残っている。

 

「コメント」

長明は、河合神社及び下鴨神社の宮司として任官希望であったが、一族の反対で実現せず、失意の中で出家といわれている。現在の宮司との対談では、この辺のことが触れられず残念。